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SDGsプロジェクト 木工部門会議開催

2024.7.8

SDGsチャレンジのメンバーとしては初の木に関する関係者の方主体で部会を発足し、第1回目の会議を開催しました。

 

まずは、メンバーの紹介、製材業者や木工事業者そして炭の製造業者など様々なジャンルの方に意見交換していただきました。

その話し合いの中から特に活発に議論された内容をピックアップします。

 

 

 販売促進について

 

この部会としては個々の事業者の持っている商品が原材料として吉野の木を使っているということをメッセージとして出すべきではとの意見に皆さんは共感、しかし事業者によって商品のターゲット層や用途が違うので、原材料の部分やモノ作りするときの考え方についてディスカッションして方向性を決めたいとの意見があり、また東京や静岡等まで行って販売することは、プロモーションという意味合いが大きい。併せて現地で販売して、両輪でのアピールを続けていきたいとのことでした。その際事前にSNS等を活用した告知が重要で、イベント周知や告知をSNS(特にInstagram)で行うことの重要性を強調。特に、普段からの定期的な発信が効果的。

 

 

そして今回の木工についてのメインテーマとして何を伝えて、それをどのように進めていくのか検討されました。それについては特に熱心な協議がなされ、 木製品を使うことによって環境保全・保護につながる、木の温かみを感じられる (二酸化炭素を減少させる、木を使うことでプラスチックや鉄を減らすことができる)また木を使うと、雇用が生まれ、環境保全に繋がり、やがて整備された山はどんどん強くなるといった意見が出されました。

 

そしてどのようにという点については、 有楽町などのイベントに向けて、プラスチックの商品を木に置き換えるという視点で、商品を開発し、今はプラスチックの製品として認知しているアイテムなども、もともとは木でつくられていたことから、木に戻すという考え方もできる。また、木100%でなくても、木×金属やプラスチックのハイブリッドも良い。それのほうが、馴染みやすいという意見や、ワークショップ等で自分でつくることも伝えることも大切、材料をキットにして販売し、ご自身で製作していただくことも必要という意見も、そして今後新しい気づきが木を通じてできればよい。木に触れさせるということがすごく大切。原点回帰。

 

以上の意見について、事務局では、デザイナーさんとともにコンセプトをまとめて、プロジェクトのイメージを見える化して展示などするときに見ていただけるようにすることとなりました。

 

またキャッチコピーの大きなくくりが欲しい。SNSのアカウントをつくる。インスタグラマーさんやYouTuberさんに商品を送って紹介してもらったり、お金かからないところなのでどんどん実施していけばよいなどの意見がだされました。

 

 

そして改めて「吉野杉・桧ブランドについて」

 

木の手入れが全然違う。目が細かい、密度が高いので丈夫。 そもそも吉野は、民有林が多かった。そこにはえている枝をはらって、その枝を燃料用として販売、その手間は木を上にまっすぐ伸ばすことができる。また一年に育つ経が小さいから年輪が細かい。冬に育つ部分は育たないからは色が濃くなるし固くなるし強い。夏に育つ部分は夏目といい色が薄く柔らかい。ある程度大きくなって倒して建材として切ると、ふしがない(枝をはらっているから)無地の柱(無節)ができ、狂いが少ないから建材として喜ばれて、木自体が固いから朽ちないと評価が高い。他の地方から、なぜ吉野杉桧がいいんだろうと見に来て、全国に枝打ちが広がった。

 

このような話を聞けたら、購買意欲が高くなるとのことでした。

 

以上のようなことをどう伝えるか、東京のイベントにおいても、粘り強く何度も伝えることが大切、また文章してパンフレットを発行しても、あまり読まれないことも現実。今は動画で発信するのもよいとの意見が出されました。